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タイトル:第19回戦争遺跡保存全国シンポジウム千葉県館山大会の開催について
掲載日時:%2015年%08月%18日(%AM) %04時%Aug分
アドレス:http://towns.awa.jp/Blog/item.php?iid=37

第19回戦争遺跡保存全国シンポジウム千葉県館山大会 開催要項

テーマ:戦跡と文化財を活かしたまちづくり「館山まるごと博物館」

1.主催:戦争遺跡保存全国ネットワーク

第19回戦争遺跡保存全国シンポジウム千葉県館山大会実行委員会

共催:NPO法人安房文化遺産フォーラム

後援:館山市、館山市教育委員会、館山市観光協会、千葉県歴史教育者協議会

2.趣旨

2004年の第8回戦争遺跡保存全国シンポジウム館山大会から10年を経て、市民が主役の文化財保存運動は、館山海軍航空隊赤山地下壕跡を館山市指定史跡に、里見氏稲村城跡・岡本城跡を国史跡に、青木繁『海の幸』誕生の小谷家住宅を館山市指定文化財にと、成果を挙げてきました。現在は、戦跡をはじめ多様な文化遺産(ヘリテージ)を「館山まるごと博物館」として、まちづくりに活かす取り組みを民官協働で進めています。

地域全体を「まるごと博物館」と見立てて、魅力的な自然遺産や文化遺産を再発見するとともに、市民の学習・研究・展示や保全活動を通じて、地域を活性化しようというまちづくりの手法は、「エコミュージアム」として1971年フランスにおいて提唱された概念です。自然環境や歴史的環境を学び、地域特性をよく認識・理解したうえで、市民が自らすすんで活動に参画することにより、地域社会が豊かになっていくだろうと考えられています。

日本列島の頂点で太平洋に開かれ、古くから要衝の地である千葉県館山市は、幕末から台場が置かれ、明治期以降は東京湾要塞などの重要な軍事施設が作られてきました。戦争末期には本土決戦に備えて7万の兵が配備され、ミズーリ号の降伏文書調印式の翌9月3日にはアメリカ占領軍3,500名が上陸し、本土で唯一「4日間」の直接軍政が敷かれています。一方、海路を通じて多民族が交流・共生し、あるいは戦乱や震災を乗り越えて助け合ってきた地域像を学ぶこともできます。平和を願う人びとは1948年に館山ユネスコ協力会を設立し、現在にユネスコ精神を継承してきました。

21世紀を迎え、ユネスコは、対立や争いを創造的な対話によって解決していこうとする価値観を「平和の文化」と定義しました。これを受けて国連は2000年を「平和の文化国際年」と宣言し、ユネスコ「平和の文化」局長のD.アダムス氏は「ピースツーリズムを平和産業に」と提唱しました。多様な課題を抱える現代社会において、単に戦争がない状態を平和と捉えるのではなく、貧困や差別、環境破壊のない持続可能な社会を目ざすうえで、重要な考え方といえます。「戦後70年」にあたる本年、戦後日本のスタートの地となった館山市から「平和の文化」を心に刻み、市民が主役のまちづくりが各地に展開していく契機になることを願っています。

3.日時:2015年9月5日(土)〜7日(月)

4.会場:(全体会)千葉県南総文化ホール小ホール TEL0470-23-3111

(分科会)館山市コミュニティセンター TEL0470-22-1811

〒294-0045千葉県館山市北条740-1

6.日程(全体会と分科会)

*5日(土)

9:30〜12:00 館山海軍航空隊赤山地下壕跡ガイドサービス赤山地下壕跡

9:30〜受付開始

10:00〜11:45 映画『赤い鯨と白い蛇』上映会 南総文化ホール小ホール

(300席)※満席の場合は大会議室でモニター中継

12:30受付受付開始

13:00

開会セレモニー 語り 「富田先生の青い目の人形」

開会挨拶 実行委員長 松苗禮子

歓迎挨拶 館山市長 金丸謙一

13:30

記念講演「平和の文化」と戦後70年の祈り 河正雄(ハ・ジョンウン)氏

(韓国光州市立美術館名誉館長・韓国宝冠文化勲章受賞)

基調報告:戦跡全国ネット

15:00

パネルディスカッション 「戦跡と文化遺産を活かしたまちづくり」

・千葉県館山市 愛沢伸雄(NPO安房文化遺産フォーラム代表)

池田英真(館山市商工観光課主任学芸員)

・沖縄県南風原町 吉浜忍(南風原町文化財審議委員)

・高知県香南市 松村信博(香南市文化財センター主監調査員)

16:15 閉会

6日館山コミュニティセンター会場

9:00〜9:15受付

分科会9:15〜15:00

○第1分科会「保存運動の現状と課題」

○第2分科会「調査の方法と整備技術」

○第3分科会「平和博物館と次世代への継承」

○特別分科会「米占領軍の館山上陸と直接軍政/証言者のつどい」

・映像視聴:アメリカ占領軍の館山上陸シーン動画

・映像視聴:NHK-BS歴史館

『それはミズーリ号から始まった〜日本の運命を分けた2日間』

解説:佐野達也氏(番組制作者)

・証言:直接軍政と館山市民の交流

高橋博夫氏(元館山市教育長)

・報告:米軍資料から4日間の直接軍政をみる

愛沢伸雄(NPO法人安房文化遺産フォーラム代表)

・報告:赤山地下壕建設のため退去させられた青山学院

水泳部合宿所 佐藤隆一氏(青山学院高等部教諭)

・証言:安房中学の勤労動員

本土決戦下の漁村(館山市布良)

川崎地区の空襲(館山市那古)

野島崎への艦砲射撃(南房総市白浜町) …など

プレイベント

○ 見学会 赤山地下壕ガイドサービス

5日(土) 9:30〜11:45 現地集合・入壕料200円各自払い

○ 映画会 『赤い鯨と白い蛇』

5日(土)10:00〜11:45 南総文化ホール小ホール

館山の戦跡を舞台に制作された映画です。タイトルの「赤い鯨」は夕日を浴びた館山湾で訓練する特殊潜航艇を意味し、「白い蛇」は家の守り神と平和を象徴しています。 せんぼんよしこ監督は、千葉県立安房高女・安房南高校の卒業生です。 少女時代を館山で過ごした体験を重ねた役柄を香川京子が演じ、樹木希林や浅田美代子らとともに、戦後60年の館山を訪れる物語です。豊かな自然やエネルギッシュな「やわたんまち(八幡宮祭礼)」が、生命輝く美しいストーリーを織り上げています。 (2005年制作)

8.現地見学(フィールドワーク:バスツアー)

○ Aコース

7日(月)9:00〜15:00 (ガイドブック・昼食付・定員40名)

・館山海軍航空隊跡 ・アメリカ占領軍上陸地 ・特攻艇「震洋」波左間基地跡

・平砂浦演習場跡(車窓) ・本土決戦の布良陣地(車窓)

・青木繁『海の幸』ゆかりの漁村(記念碑・小谷家住宅・布良崎神社)

・館山海軍砲術学校跡 ・ハングル「四面石塔」(大巌院)

○ Bコース

7日(月)9:00〜12:30 (ガイドブック付・定員20名)

・大房岬要塞群(砲塔砲台跡・弾薬庫跡・探照灯跡) ・特攻機「桜花」下滝田基地跡

●参加費など

・一般 2,000 円(一日参加は 1,000 円)

・大学(院)生:半額 高校生以下無料

※ 事前登録の学生ボランティアは参加費免除・弁当支給

・全国交流会2,000円 ・弁当代800円(5・6日)

・フィールドワーク Aコース:2,500円/Bコース:1,000円

写真展示

○ 「戦後70年」展

8月26日(水)〜9月8日(火) 南総文化ホールギャラリー 入場無料

○ 戦争遺跡保存全国ネットワーク・館山まるごと博物館 資料展

9月 5日(土)〜6日(日) 館山市コミュニティセンター展示室入場無料

○ 戦後70年企画収蔵資料展」

7月11日(土)〜9月6日(日) 館山市立博物館

入館料300円 (赤山地下壕との共通観覧券400円)

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